
バイクの免許と原付一種の立ち位置
バイク免許には全部で7つの種類があります。ややこしいですが、免許の種類によって、運転できるバイクの種類が異なるので、自分の乗りたいバイクの免許を取ることが重要です。
- 原付免許
- 小型限定普通二輪免許
- AT小型限定普通二輪免許
- 普通二輪免許
- AT限定普通二輪免許
- 大型二輪免許
- AT限定大型二輪免許
免許を取得する際に確認したいのが、エンジンの性能指数となる「排気量」です。排気量とは、簡単にいえばエンジンが吸い込むことのできる空気・燃料の容量のこと。排気量が大きいほどパワフルな走りができます。原付一種は排気量50ccともっとも排気量の小さいカテゴリです。
原動機付自転車は「原付」と呼ばれます。原付免許は16歳から取得可能で、普通自動車免許を持っている人は原付一種を運転できるため、あえて原付の免許を取得する必要はありません。早いタイミングで取得できるバイク免許であり、普通自動車免許だけで乗れるという点が、原付一種のマシンがとっつきやすい理由の一つといえます。
原付免許の取得方法
もし普通自動車免許を持っていない場合は、原付免許を取得することで原付を運転することができます。原付免許を取得するためには、免許証に貼る申請用写真1枚と、6か月以内に取得した住民票の写し、本人確認書類(他の運転免許証やマイナンバーカード等)が必要です。
原付免許は、運転免許センターや運転免許試験場で学科試験と適性試験を受け、原付講習を受講することで取得可能です。原付講習を受けずに直接試験を受ける場合には最短1日で取得できます。
原付免許の取得費用は、地域によって違いはありますが、受験手数料、講習料、交付手数料を合計して8,050円です。
原付免許の注意点
原付免許もしくは普通自動車免許で50ccのバイクに乗る場合には、いくつか注意点があります。
まず、原付一種では二人乗りができません。また、時速30km/hを超える走行はできず、高速道路も走れません。さらに、二段階右折という原付一種だけの制限もあります。つまり、3車線以上ある道路の交差点で右折する場合には、一度直進をしてから右折するというもの。2回信号を待たねばならず不便に思う瞬間もあるかもしれません。
しかし、近所をほろほろと走るだけなら、自転車よりも速く、ラクに移動できるのが原付一種の魅力。パワーが小さいので遠出にはあまり向いていないとはいえ、遠出ができないわけではなく、原付一種でロングツーリングにチャレンジする猛者もいます。