「レギュラー」と「ハイオク」どっちを入れる?迷った時の判断基準
「ガソリンスタンドに入ったはいいけれど、自分のバイクに何を入れたらいいのか分からなくなった」というのは、実は初心者ライダーあるあるです。スタンドには赤色のノズル(レギュラー)、黄色のノズル(ハイオク)、緑色のノズル(軽油)の3種類が並んでいますが、50ccの原付バイクに入れるべきなのは、基本的に「赤色のレギュラーガソリン」です。
スーパーカブやジョグ、ビーノといった国産メーカーの50ccバイクは、すべてレギュラーガソリンで走るように設計されています。「高いガソリン(ハイオク)を入れたほうが速くなるのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、原付のエンジンにおいてはパワーアップ効果はほとんど期待できません。むしろ、燃焼のタイミングが設計とずれてしまい、本来の性能を発揮できなくなる可能性さえあります。逆に言えば、間違えてハイオクを入れてしまってもエンジンが壊れることはありませんが、お財布には優しくないので、基本通りレギュラーを選びましょう。
絶対にやってはいけないのが「緑色の軽油」を入れることです。「軽自動車だから軽油」という勘違いは有名ですが、原付のような小さなバイクであっても、軽油を入れるとエンジンがかからなくなったり、白煙を上げて故障したりと深刻なトラブルに直結します。もし間違えて給油してしまった場合は、絶対にエンジンをかけずに(キーをONにせずに)、すぐにスタンドのスタッフに相談してください。
難易度高め?原付の給油で「オートストップ」を過信してはいけない理由
セルフスタンドの給油ノズルには、タンクが満タンになると自動で給油が止まる「オートストップ機能」が付いています。しかし、この機能は主に自動車の太くて深い給油パイプに合わせて作られているため、タンクが小さく浅い原付バイクではうまく作動しないことが多々あります。
勢いよくレバーを握ると、ガソリンがタンクの底に当たって跳ね返り、センサーが「満タンだ」と誤検知してすぐに止まってしまうのです。「あれ?まだ入るはずなのに」と何度もレバーを握り直しているうちに、今度は本当に満タンラインを超えてしまい、ガソリンが給油口からドバッと溢れ出す(吹きこぼれる)大惨事になりかねません。
原付で上手に給油するコツは、2つのステップに分けることです。まずはノズルを奥まで入れすぎず、少し手前に引いた状態で、レバーを半分くらいの力で握り、腹八分目まで入れます。液面が見えてきたら、最後はレバーをさらに弱めて「チョロチョロ」と少しずつ継ぎ足し、給油口の内側にある金属のプレート(レベルプレート)付近まで液面が来たらストップします。車の給油のように「満タン自動停止」に頼らず、自分の目で液面を確認しながらコントロールするのが、原付給油の鉄則です。
意外と忘れがち!給油口の向きとキャップの閉め忘れ対策
いざ給油レーンにバイクを停めようとした時、「あれ?給油口はどっちだっけ?」と迷うことがあります。車のようにメーターパネルに矢印が表示されている車種は少ないので、自分のバイクの給油口がシートの下にあるのか、足元のフロアステップにあるのか、ハンドルの下にあるのかを事前に確認しておきましょう。特に足元に給油口があるタイプは、給油ノズルのホースが届きにくい場合があるので、給油機に対してバイクの右側・左側どちらを向けるか、停める位置取りが重要になります。
給油が終わった後の「キャップの閉め忘れ」にも注意が必要です。特にセルフスタンドでは、精算レシートやお釣りの処理に気を取られ、給油キャップを給油機の上に置いたまま立ち去ってしまうケースが後を絶ちません。多くの原付スクーターはシートの下に給油口があるため、キャップを閉め忘れたままシートを閉じてしまうと、走行中の振動でガソリンが漏れ出し、引火する危険性があります。
最近のバイクは、キャップを閉めると「カチッ」と音がするタイプが増えています。この音が聞こえるまでしっかりと回し、最後に鍵穴のカバー(ある場合)を閉じるまでを一連の動作として習慣づけましょう。また、万が一ガソリンをボディにこぼしてしまった場合は、塗装を痛める原因になるので、備え付けのウエス(雑巾)ですぐに拭き取ってください。焦らずゆっくり行うことが、安全な給油への一番の近道です。
